介護施設で勉強会を立ち上げた方法 介護・看護職員向け実践事例とコツ

介護の話

はじめに(導入)

みなさんこんにちは、あいみょんです。

介護職は無資格でも出来る仕事のためか、グループホームなどで、入居者さんの状態がおかしい時に医療職への連携が難しい人が多い💦

いや。同じ介護職でも体調の変化を気付く人は気付く

これは本人のやる気の問題か❓

入居者さんの命を守るため、自分達の身も守るため、介護職にも医療知識のニーズはだんだんと大きくなってきているわけで・・・

そこで管理者から、看護師資格のある私に勉強会の立ち上げを依頼されたのがきっかけです。

勉強会を立ち上げる前に考えたこと

目的の明確化

医療的知識を共有するということ。
全員が医療知識を平等に得て、適格な報告が医師や看護師にできるようになること。

何よりまずは、病気に対する恐怖感を軽減することです

対象者

介護職員向け。新人、中堅向け。

時間・頻度・場所

月に1回、15分程度で終わるようにハードルをとにかく下げる。
場所はグループホームのリビング。勉強会中でも利用者さんの行動が見えるように危険回避を。

実際の立ち上げステップ

下書きの作成

まずは現場で今何が困っているかをリアルタイムで確認。
看護師の参考書を元にして、勉強会の下書きを管理者に提出。現場に来る訪問看護師さんにも同意を得た。

上司やチームへの説明・理解を得る方法

介護職として働いてみて、看護師目線の勉強会を開催すると介護職は受け入れにくいことがわかっていました。医療職アレルギー的なものがあり、勉強会を開催することで私との距離感が出て人間関係が悪化をしないように気を付けました。

あくまで教えるではなく共有するというスタンスを大事にして。

初回開催のテーマ

まずは、多くの介護職が悩む、バイタルサイン。
血圧と脈、体温。どんな時に看護師に報告したらいいかを、噛み砕いて説明できるように、私の経験も含めました。

開催してみてわかったこと

参加者の反応

初めての勉強会資料はあえて手書きにしました。活字に対してはアレルギーがあるかもしれないと思いましたので。
その結果「手書きでしたの大変だったね」と言われたり、飽きないように説明をすることで、「聞きやすい」と言ってくれた方もいました。

やってよかったこと・反省点

看取りの時期になると、入居者さんの血圧が低すぎて電動血圧測定では測れない時があります。
ただ測れないだけでほっとくのではなく、橈骨動脈が触れると上の血圧が80mmHgはあるので、看護師へ「血圧は測れませんが、手首の脈は触れます」と報告をするだけで医療職とスムーズに連携がとれることを理解してもらえました。

感じたことは自分の身を守るためと認識してもらうのが1番身につくのかなと思いました

しかし、順調に月に一回の定期開催をさせてもらうことになり、私としては現場をよくすることに喜びを感じていた矢先・・

ある後輩に「看護師の知識を無駄に教えるのはもったいないですよ。ぜんぜんやる気のない人達ばかりですから」と言われました。

私のいないところで意味がないとか、言われているのを教えてくれたのかもしれません。

しかし一気にやる気がジェットコースターのように下がるお言葉

1人で始めた草取り同様に、いいことをしたつもりが、ある人にはありがた迷惑なのかもしれないのです。

介護職はなぜ、こんなにもレベルが揃っていないのだろう💦馬鹿にするわけでもなんでもない。

看護の世界では、命が関わるだけあり、レベルが一定以上に揃っている。損害賠償の保険にも入って、まさに命懸けで仕事をしています。

介護職も誰もが出来る仕事ではなく、尊敬できる仕事なのですが、そこにはやる気のある人もいるし、いらない仕事が増えるのが面倒な人もたくさんいる。
それではいつまでも、それに見合った給料しかもらえないのは当然だと思うのは私だけだろうか。
厳しい言葉ですが、医療ニーズが高まっている現代で、他の産業も介護事業に参入してきている。大学院卒が事業主となって、ITと共に成長していかないと生き残れない時代がきているのです。

全員の意識を変えるのは難しい・・ これが勉強会を始めて開催した私の率直な感想です。

継続のコツ

しかし、逆に考えると勉強会に興味や知識をもってくれる人達ばかりだと、そもそもこの勉強会自体は必要ないのではないか。個人でしっかり勉強してくれるから。

わたしに必要なことは、粘って粘って、小さくとも勉強会を続けていくこと。

投げかけること。いつか実践で役に立つ日がきて、学んだことを喜んでくれること

初めは一割の人でもいいから、医療的知識を惹きつけていこうと思うことが大切だと思います。

これから勉強会を始めたい方へのアドバイス

長年のやり方で慣れた職場を、いい方向に変えるのはどの分野でもなかなか難しいです。
土の上に木が育つには、1回土の中を掘って土を整えないといけません。地盤を壊すのが先なのです。
簡単なことではありません。闇が深い理由がそこにあるからです。
勉強したい人達ばかりでないことを知ること。

まずは小さく初める勇気を持つことが大切なのです

まとめ

勉強会をしてみて、まずは自分自身が学びを理解できたということです。もう1度看護師の参考書を開くことになり、自分が理解しないと人には理解してもらえませんから。
いろんな質問に答えられるように、質問に備えて勉強もしました。まさにアウトプットができることが自分自身としてのメリットです。
そして、人を教育するという難しさを学びましたね。
今後は勉強会の資料をマニュアル化して、全国の介護職向けに発信できるようにもっともっと自分も成長していきますよ。
人生100歳まで学びます。以上あいみょんでした。

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